
アトピー素因を持ちつつ、アトピーから逃げ切ったヒロです。

・アトピー素因ってそもそも何?
・アトピー素因があると必ずアトピーになるの?
・アトピー素因をなくすことはできないの?
こんな疑問を解決します。
アトピー素因を持っていると、アトピー性皮膚炎を発症する可能性が高くなります。
アトピー素因を持っている人が、自覚がないまま乱れた生活をすると言う事は、アトピー発症に自分から踏み込んでいくようなものです。
そこで今回は、「アトピー素因とアトピーとの関係」や、「アトピーを予防・改善するためのポイント」について解説していきます。
本記事を読めば、自分がアトピー素因を持っているかを判断し、アトピーから逃げ切る方法が分かります。
記事の内容
・アトピー素因があると絶対アトピーになるのか【解説】
・アトピー素因をなくす事はできない理由
・アトピーから逃げ切るための3つのポイント
アトピー素因があると絶対アトピーになるの?

結論から言えば、アトピー素因があると、絶対ではありませんが、アトピーになる可能性は高いです。
アトピー素因とは何か
アトピー素因の定義は下記の通り。
①家族歴・既往歴(気管支喘息,アレルギー性鼻炎, 結膜炎,アトピー性皮膚炎のうちいずれか,あるいは 複数の疾患),または② IgE 抗体を産生しやすい素因.
※引用元:日本皮膚科学会「アトピー 性皮膚炎診療ガイドライン」
つまり、遺伝的にアレルギーを起こしやすい体質のことですね。
アトピー性皮膚炎は遺伝する
アトピー性皮膚炎およびアレルギー諸疾患はアトピー素因と云う遺伝を持っている人にのみ発症するとされています。
※引用元:日本アトピー協会
このように、基本的にアトピーは遺伝するものと考えられています。
ただし、あくまでアトピーなどのアレルギー症状を起こしやすい体質が遺伝すると言う認識になるので、アトピー素因が原因で絶対にアトピーが発症すると言うわけではありません。
アトピー素因を持つ場合、通常の人より「アトピーになりやすい体質」と認識しておきましょう。
アトピー素因だけではないアトピーの原因
アトピーの原因は「アトピー素因」だけではありません。
日々の生活習慣や食事、精神的ストレスなど、アトピーは多因子性の病気です。
そのため、体質上アトピーになりやすい、アトピー素因を持つ方の場合は、より他の原因から影響を受けやすくなります。
アトピーの原因については、下記の記事をご活用ください。
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アトピー性皮膚炎の4つの原因【原因別の対策】
続きを見る
アトピー素因があってもアトピーを回避できる
前述の通り、アトピー素因を持っていても、絶対にアトピーになる訳ではありません。
例えば、両親がアトピーやアレルギー持ちでも、自分はなんともない、と言う方もたくさんいます。

アトピー素因があっても、幼少期から両親が注意して育ててくれたり、自分が規則正しい生活を送り、発症を防ぐことはできます。(単純に運が良い方もいますが...)
アトピー素因があるからと言って、絶望的に感じる必要は全くありません。
アトピー素因をなくす事はできない

アトピー発症に関係しているなら、「アトピー素因を体からなくす事はできないの?」と思われる方も多いと思います。
残念ながら、アトピー素因をなくす事は現時点ではできません。
アトピー体質は変えられない
体質は細胞内にある「核」の、さらに中にある染色体の中の、そのまた中にある「遺伝子」に組み込まれたもので、化学物質により信号がつくられ「ゲノム」と呼ばれています。
※引用元:日本アトピー協会
アトピー素因はその遺伝子に組み込まれ、遺伝子は細胞が分裂するごとに「複写」されて代々、受け継がれます。したがって体質は絶対に変えることは出来ません。
つまり、元々ある体質を完全に変える事はできない、と言う事ですね。
ただ、僕の経験上、体質を変える事は難しいですが、食事や生活から「改善」をする事は可能です。

実際に僕は、アトピー体質を治す事で、アトピーを改善しています。
アトピー体質改善については、下記の記事をご活用ください。
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アトピー体質を改善する食事【改善のポイントと読むべき本3選】
続きを見る
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アトピー体質を改善するには運動をすべき理由【おすすめの運動】
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アトピーをコントロールする事を目指す
アトピーは、食事や生活習慣を改善する事で、発症させずにコントロールする事は可能。

「自分はアトピーになりやすい体質」と言う事実をしっかり把握した上で、正しい対策をする事が大切です。
アトピーを予防や、改善するポイントは、この後お話していきます。
また、アトピーをコントロールする方法については、下記の記事でも解説していますので、ご活用ください。
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アトピーが完治する方法は?【症状をコントロールする】
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アトピーから逃げ切るための3つのポイント

「アトピー素因」を持ちつつも、アトピーを予防したり、改善するためのポイントは、下記の通りです。
・バランスの良い食生活
・精神的ストレスのケア
・定期的なアレルギー検査
順番に解説していきます。
その①:バランスの良い食生活
アトピーから逃げ切る為には、バランスの良い食事は大切です。
- コンビニ弁当に頼りがち
- 自炊をほとんどしない
- 野菜を食べない日もある
- バランスを考えた事がない
- 好きなものを好きなだけ食べる
- お菓子が大好き
- 腹8分目で止められない
- 外食が多い
- 油っぽいものが大好き
- ラーメンをよく食べる
上記の項目が半分以上該当する方は、今すぐ食生活を見直すべきです。

ちなみに、僕がアトピーを発症したときの食生活は、ほぼ毎食コンビニ弁当か、外食でした。
今は問題ないかもしれませんが、近い将来痛い目をみるかもしれません...。
その②:精神的ストレスのケア
アトピー性皮膚炎は、ストレスにより発症、悪化する事が知られています。
アトピー性皮膚炎は,ストレスによって悪化するこ とが経験的によく知られており、かつては Alexander によって,気管支喘息と並んで holy seven と呼ばれる 7 つの代表的な心身症の一つとして扱われた。
※引用元:日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」
ただでさえ、今の日本には、ストレスの原因になる事が盛り沢山。
・仕事
・学業
・人間関係
こういったストレス原因を放置してしまうと、アトピーの発症や悪化を招きます。
時には、ストレスの原因を遠ざける為に、「逃げる」ことも必要な事。

僕も仕事で何度も逃げた経験がありますが、そのおかげでアトピーや精神疾患を治す事ができました。
見て見ぬふりをせずに、ストレスの原因を自覚し、遠ざける努力をする事は必要です。
アトピーとストレスの関係については、下記の記事もご活用ください。
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アトピーを治すためにはストレス解消が必要【※経験談あり】
続きを見る
その③:アレルギー検査
自分が何に弱い体質なのかをアレルギー検査によって調べる事をおすすめします。
検査は、内科や皮膚科、アレルギー科などで受ける事が可能です。
一般的に検査の種類としては、
・血液検査
・特異的IgE抗体検査
・皮膚テスト(パッチテスト)
・食物除去テスト
他にもありますが、大体こんな感じです。
通常のアレルギー検査として、多いのが血液検査で、一度に39項目のアレルギー検査が可能です。
まずは、この血液検査は必須と考えて良いでしょう。
もしコスト面や時間などに余裕があれば、「特異的IgE検査」までしておく事がおすすめ。
それによって、200種類以上のアレルゲンに対する特異IgE抗体を測定することができるので、より詳しく自分が持っているアレルギーを知る事ができます。
アトピー素因があってもアトピーから逃げ切れる:まとめ

「アトピー素因」を持つからと言って、必ずアトピーを発症する訳ではありません。
しかし、アトピーになりやすい体質である事は確か。
日々の生活習慣や食事、ストレスなどに注意して、アトピーから逃げ切りましょう。