
ステロイドやプロトピックを使わずにアトピーを治したヒロです。

プロトピックでアトピーは治るの?
注意すべき副作用はある?
ステロイドと何が違うの?
こんな疑問を解決します。
プロトピックは、アトピー症状を改善する効果がある軟膏です。
しかし、副作用もあるため、デメリットを知らずに使用すると逆に悪化させる原因になる可能性も...。
そこで今回は、「プロトピックの効果」はもちろん、「メリットとデメリット」や「代わりになるケア方法」まで解説していきます。
本記事を読めば、プロトピックの特徴を理解し、あなたのアトピー改善に必要かが判断できます。
記事の内容
・プロトピックでアトピーは治るの?:解説
・プロトピックを使用する3つのメリット
・プロトピックを使用する5つのデメリット
・代わりになるアトピーケアの方法:経験談
プロトピックでアトピーは治るの?

結論、プロトピックはアトピー改善に効果がありますが副作用もあるので、僕の経験上おすすめはできません。
前提:プロトピックとステロイドは別物
プロトピック (タクロリムス軟膏) は、ステロイドとは違う新しい薬とされています。
プロトピックの特徴は、ステロイド特有の副作用がなく「効くべきところには効く」こと。
プロトピック軟膏の有効成分の粒は比較的大きいため、アトピー性皮膚炎の皮膚の状態の悪いところからは吸収されますが、正常な皮膚からはほとんど吸収されないと考えられています。
ステロイドと同等かそれ以上の抗炎症効果がある
プロトピックには、体の過剰な免疫反応をおさえてアトピー性皮膚炎のかゆみや炎症をおさえる効果があります。
ステロイドと同等、またはそれ以上に炎症を抑える効果が期待できるとも言われています。
副作用が嫌で使わない道を選んだ
残念ながら、プロトピックには塗った後のヒリヒリ感や熱感(灼熱感、ほてり感)を持つ副作用があります。
この副作用は、実際のプロトピックの副作用としても認識されています。
主な副作用として、熱感(灼熱感、ほてり感)、疼痛(ヒリヒリ感、しみる)、かゆみ、毛嚢炎、カポジ水痘様発疹症、単純疱疹、ざ瘡、ざ瘡様皮疹、丘疹、皮膚乾燥、接触性皮膚炎、紅斑、酒さ様皮膚炎、適用部位浮腫などが報告されています。
※引用:QLIFE
そして、ヒリヒリを感じる副作用などは、おきるのが普通とされているくらい当たり前の現象とのこと。
同じように、使用後にしみたり、熱感を感じる経験をした方は、結構な確率でいますね。
プロトピック軟膏っていうアトピー性皮膚炎の塗り薬処方されたんだけど、副作用の顔の火照りが強すぎて一日中顔だけサウナ入ってる気分😂😂顔面暑い😂😂😂
— みさ(*´﹃`*) (@mms_sanchu) May 27, 2020

僕は顔にアトピーがあったのですが、ヒリヒリ感に耐えきれず使用を断念しました。
ですが、結果的には使用せずとも改善できています。
次の章からプロトピック使用のメリットとデメリットをまとめています。
現在プロトピックの使用に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
プロトピックを使用する3つのメリット

アトピー改善にプロトピックを使用するメリットは、下記の通りです。
その①:初期症状をおさえられる
その②:皮膚萎縮が起きない
その③:多少広めに塗っても問題なし
順番に解説していきます。
その①:初期症状をおさえられる
プロトピックは、あまり強くない赤みや湿疹などの初期段階の症状をほぼ確実におさえてくれます。
副作用であるヒリヒリ感はありますが、確かに軽度の症状には効果的です。
しかし逆に重度の症状への使用はNG。
これについては、後ほど解説しますね。
その②:皮膚萎縮がおきない
プロトピックは、ステロイドと違い、皮膚萎縮の副作用がないようです。
ステロイドの副作用を恐れている人にとっては、代替品として考えられる好材料になりますね。

僕は1度しか塗布した事がありませんが、確かに皮膚が萎縮してツッパる感じはありませんでしたね。
ただし、前述の通りその他の副作用はあるので注意が必要です。
その③:多少広めに塗っても問題なし
プロトピックは必要な場所にだけ効果を発揮します。
その為、多少広い範囲に塗っても問題がないと考えられています。
ステロイドだと、どうしても患部にだけ塗るように注意が必要なので、この点は使いやすいと感じますね。
プロトピックを使用する5つのデメリット

プロトピックを使用するデメリットは、下記の通りです。
その①:ジュクジュク状態には使えない
その②:ステロイドとセットで使う必要がある
その③:一定期間ぬり続ける必要がある
その④:ニキビができやすくなる
その⑤:発ガンの可能性がある
1つずつ解説していきます。
その①:ジュクジュク状態には使えない
プロトピックは、かきむしった後の皮膚の炎症が酷い状態や、湿疹がジュクジュクした状態には使えません。
患部がひどい状態でぬってしまうと、ヒリヒリがひどく、とても耐えられません。
重度のアトピー患者としては、酷い時にこそ使えないと意味はないので、残念なポイントです。
その②:ステロイドとセットで使う必要がある
重度のアトピー症状の場合、ステロイドとセットで使うことを推奨されています。
ステロイドで炎症を抑えて、プロトピックで維持するというイメージですね。
つまり、結局プロトピックの前に、ステロイドを使う必要が出てしまうんです。
ステロイドが嫌でプロトピックにというかたには意味がないですよね。
この点において、ステロイドの完全な代替品かという問いには疑問が残ります。
その③:一定期間ぬり続ける必要がある
プロトピックは、患部に一定期間ぬり続けることで効果を発揮するとされています。
僕の場合は医師から1ヶ月以上は使用するようにと言われました。
そして、通常だとヒリヒリ感がなくなるまで最低3日以上かかるとのことです。
まずヒリヒリに3日も耐えられないし、副作用は結局あるので、ずっと使い続けるのは不安が残りますね。
その④:ニキビができやすくなる
プロトピックはニキビができやすくなるという事がわかっているそうです。
これに関しては、僕は実感したことはありませんが、調べてみるとたくさん経験者がいました。
やっぱりプロトピックは免疫抑制剤だけあって、ニキビとヘルペスめちゃめちゃできる。これもしかして、ステロイドの方が良かったりして…
— しろこ (@2dlGanntHYAsebg) March 25, 2020
プロトピックでニキビめちゃ出来るんだけど、プロトピック、ステロイド以外で炎症鎮めれる薬ってあるのかな?
— あ ゆ み! (@shintsuyo244) August 15, 2017
アトピーが治ってもニキビができる。
「アトピー → ニキビ → アトピー → ニキビ」の負のスパイラルに突入しそうですね…。
その⑤:発ガンの可能性がある
プロトピックには、免疫抑制剤につきものの発ガンの可能性を指摘されています。
ただ、発ガン性については過去の臨床データからも「問題にしなくていい」レベルと判断されています。
そうは言われても可能性はゼロではないので、気になる所ではありますね。
代わりになるアトピーケアの方法:経験談

僕はステロイドやプロトピックを使わずにアトピーを改善しました。
その時に実際にしていたアトピーのケアを、症状の重さ別にご紹介します。
重度のアトピー:ワセリンを使用して改善
重度のアトピー症状は、
保冷剤などでアイシングして熱を冷まし、精製水をコットンにしみ込ませて患部を軽く消毒し、ワセリンをたっぷり塗った後にラップで被せていました。
この方法のヒントは絆創膏。
絆創膏って、はっていると傷が治りますよね。
酷いアトピーは、もはや「酷い傷」と同じだと考えて、絆創膏の保湿力をラップで再現した結果、効果があったわけです。(絆創膏をそのまま貼ったら染みすぎて悶えました...。)
ワセリンを使用するのは、副作用を気にしなくて良いからです。
ちなみに、実際に使用していたワセリンは、下記の商品です。
中度のアトピー:使える保湿剤を活用する
ジュクジュクがおちついたら、
アベンヌウォーター (温泉水) を吹きかけた後に、自分の肌に合った保湿剤でふたをしていました。
使っていた保湿剤は、僕の場合は「養麗潤」です。
冗談抜きで数十種類は試しましたが、養麗潤が僕には1番合っている保湿剤でした。
赤みや湿疹はあるが、ジュクジュクなどはしていない中度のアトピー症状は、治った後の生活を意識して、いつも使える保湿剤を活用していけるとベストですね。
アトピーにおすすめの保湿剤は、下記の通りです。
軽度:原因を徹底的になくしていく
赤みや湿疹もほとんどおさまり、乾燥やかゆみが気になるぐらいになったら、再発や悪化の可能性をなくすために原因を特定して、徹底的に取りのぞいていく作業をします。
本当は、重度のアトピーケアと同じく進めたい所ですが、アトピーが酷いといろんなことに注意するのは精神的にもキツイ作業なので、症状をおさえる事が第一ですね。
余裕がある場合は、重度のアトピー症状の時からも原因をなくす作業をしていくようにしましょう。
ここでは、食事や睡眠、肌に触れる着衣や布団などを徹底的に変えます。
食べ物に関しては、アレルギー検査をする事で、自分が弱いものがわかるのでおすすめです。
少し大変な作業ですが、ここで原因を特定して取り除かないと、またアトピーで苦しむ可能性が残ります。

「こんな思いはもう絶対嫌だ!」精神で頑張りましょう。
アトピー改善のための生活習慣については、下記の記事もご活用ください。
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アトピーを治すために生活を改善する8つのポイント【続けることが大切です】
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プロトピックを使わなくてもアトピー改善はできる

プロトピックは、ステロイドとは別のアトピー改善の効果を持った薬です。
しかし、ヒリヒリ感や熱感など副作用があるのも確か。
「副作用が気になるし、薬に頼りたくない」という方は、プロトピックやステロイドを使わなくても、僕のように改善することはできます。
薬に頼らず治す事で、その後もうまく押さえ込む事ができますよ。
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